2020年10月17日 AP通信/ニュージーランド、オークランド、ジャシンダ・アーダーン首相

ニュージーランド総選挙と合わせて実施された国民投票のひとつ、「大麻の合法化」は、48%が合法化を支持、51%が反対したため、否決された。
条件を満たした人の安楽死を認める合法化法が賛成多数で可決の見込み

10月30日に発表された開票結果には、海外投票を含む推定48万の特別投票が含まれておらず、最終結果は予定通り11月6日に発表された。

また、特別投票が加わったことで、ジャシンダ・アーダーン首相率いる労働党は議席をわずかに増やし、最終的には総投票数の50%、120議席中65議席を獲得した。

ニュージーランドが比例代表制を導入したのは24年前。以降、一党が議会の過半数を占めたことは一度もなかった。

今回の大勝は、アーダーン首相のコロナウイルス対応が広く国民に承認されたことを反映している。

一方、保守的な国民党は議席を大幅に減らした。

アーダーン首相と閣僚は、11月6日の式典で新内閣の発足を宣誓した。

式典後、首相はコロナウイルスがもたらした景気後退と困難について、「私たちはニュージーランドの歴史の中で最も困難な問題に直面する」と述べた。

グランド・ロバートソン財務大臣は、同性愛者初の副首相に任命された。

アーダーン首相は、マオリ(先住民族)の議員、ナナイア・マフタ氏、ケルビン・デイビス氏などを閣僚に抜擢、多様性を強調した。

もうひとつの国民投票、「安楽死の合法化」は、特別投票を加えても結果はほとんど変わらず、賛成65%で承認されている。

今回の総選挙には約300万人が投票し、投票率は82%を記録した。

労働党は単独過半数を獲得したが、気候、環境、子供の幸福の問題について緑の党と協力することに合意、連立内閣を発足した。

ニュージーランド総選挙2020について

2020年ニュージーランド総選挙結果
開票率(100

党名
党首
2020投票数
議席(120)
2017
議席
労働党
ジャシンダ・アーダーン
1,443,546票
65
46
国民党
ジュディス・コリンズ
738,275票
33
56
緑の党
ジェームス・ショー
マラマ・デビッドソン
226,754票
10
8
ACTニュージーランド
デビッド・シーモア
219,030票
10
1
マオリ党
ジョン・タミヘレ
デビーン・ガレワ・パッカー
33,632票
2
0
NZファースト
ウィンストン・ピータース
75,021票
0
9
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