◎軍政は1月、民主的な選挙を行うと主張し、厳格な選挙法の下で政党登録を開始すると発表。期間を2カ月としていた。
ミャンマーのアウンサンスーチー氏(ロイター通信)

ミャンマーの軍事政権は28日、アウンサンスーチー(Min Aung Hlaing)氏の政党「国民民主連盟(NLD)」の解散を宣言した。

ミャンマー国営放送(MRTV)によると、軍政の選挙管理当局は新しい選挙法に基づき、政党登録を怠ったNLDに解散を命じたという。

MRTVは当局者の声明を引用し、「NLDは選挙法の登録期限を無視した40政党のうちのひとつである」と報じた。

軍政は1月、民主的な選挙を行うと主張し、厳格な選挙法の下で政党登録を開始すると発表。期間を2カ月としていた。

NLDを含む民主派勢力は軍政の「非合法な選挙」を却下し、フライン(Min Aung Hlaing)司令官を含む軍政指導部が武器を置かない限り抵抗を続けると宣言している。

NLDの元議員はフェイスブックに声明を投稿。「多くの政治指導者や活動家が逮捕され、拷問され、迫害され、虐殺軍団による民間人へのテロ攻撃が続いている最中の選挙は絶対に受け入れられない」と断じた。

スーチー氏は2020年11月の総選挙で地滑り的勝利を収めたものの、それから3カ月も経たないうちに軍事クーデターが発生。スーチー氏ら指導部は投獄された。

スーチー氏は軍政の秘密裁判で有罪判決を受け、禁固刑の期間は現時点で33年となっている。

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