◎国内の逮捕者と死者を追跡している政治囚人支援協会によると、抗議活動の参加者はここ数週間で大きく減少し、死者の数は増加したという。
2021年3月19日/ミャンマー、ヤンゴン(AP通信)

3月21日、ミャンマーの医療従事者たちが第二の都市マンダレーで行われた軍事政権に抗議する集会に参加した。

地元メディアやソーシャルメディアの投稿によると、21日の抗議では少なくとも1人の死亡が確認されたという。

白衣を着た約100人の医師、看護師、医学生、薬剤師たちはマンダレーの大通りを並んで行進し、アウンサンスーチー氏と国民民主連盟(NLD)の関係者らの解放を求めた。

マンダレーの抗議者たちは大通りや他の公共エリアに軍事政権に反対するスローガンなどを書いた看板を設置し始めている。ある抗議者はAP通信の取材に対し、「常に抗議していることを世界に示すために看板やのぼりを設置しています」と述べた。

国内の逮捕者と死者を追跡している政治囚人支援協会によると、抗議活動の参加者はここ数週間で大きく減少し、死者の数は増加したという。

オンラインニュースサイトのミャンマーナウとその他の地元メディアは、21日の抗議中に少なくとも1人が都市モンユワで射殺されたと報じた。モンユワの医師によると、射殺されたミン・ミン・ザウ氏はバリケードの設置を手伝っている最中に頭を撃たれたという。

南東部の都市ダウェイでは学生、教師、地元のエンジニアが市街地を行進した。ダウェイではこれまでに少なくとも5人の死亡が確認されている。

地元メディアによると、抗議者たちは治安部隊との衝突を避けるために分散して抗議活動を行っているという。大多数の市民は治安部隊の武力行使を恐れ、活動への参加を辞退している。

ミャンマーの民主主義を支持する抗議活動は東京、台北、ニューヨーク市などでも開催された。

軍事クーデター以来、250人近くの死者が確認されているが、政治囚人支援協会によると、正確な死者数を確認することは困難であり、総数ははるかに多い可能性があるという。

<政治囚人支援協会まとめ:3月21日時点>
死者数:247人
逮捕または起訴:2,345人
拘留中:1,994人

2021年3月19日/ミャンマー、マンダレー、治安部隊の様子を伺う市民(AP通信)
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