◎2020年の女王に輝いたプシュピカ・デ・シルバ氏は、2019年の優勝者キャロライン・ジュリー氏に王冠を強奪された。
2021年4月4日/スリランカ、コロンボで開催された「ミセス スリランカ美人コンテスト2021」の様子(AFP通信)

4月4日、ミセス スリランカ美人コンテスト2020の授賞式で乱闘が発生した。

2020年の女王に輝いたプシュピカ・デ・シルバ氏は、ミセス スリランカの称号と王冠を獲得した。

王冠授与後、2019年の優勝者キャロライン・ジュリー氏はデ・シルバ氏の王冠を突然押収し、「彼女は離婚しています」と主張した。「離婚した者は女王になれません。王冠は次点の人に授与すべきです」

審査員は容姿や経歴などを綿密に調査し、デ・シルバ氏を女王に認定した。しかし、元女王のジュリー氏はミセス スリランカのルールを引用し、「出場者は既婚者限定、離婚している者に出場する資格はありません。デ・シルバは不正を働きました」と述べた。

王冠を強奪したジュリー氏は会場とテレビの前のファンに向けて、「大会のルールを守ることは出場者の務めです」と語った。「今年の女王はデ・シルバではありません。みなさんありがとうございました」

ジュリー氏は打ちのめされ涙を流すデ・シルバ氏にステージを去るよう命じ、全国中継は終了した。

その後、イベント主催者による調査の結果、ジュリー氏の主張は誤りであることが分かったため、王冠と称号はデ・シルバ氏に返還された。主催者は記者団に対し、「デ・シルバ氏に謝罪しました」と述べた。「彼女は別居していますが、離婚はしていません。私たちはとても困惑しています」

全国中継で王冠を強奪されたデ・シルバ氏は、「病院で心のケアを受けている」とフェイスブックに投稿した。地元メディアによると、デ・シルバ氏はジュリー氏に対する法的措置を検討しているという。

デ・シルバ氏は声明の中で、「私のように苦しんでいる母親がスリランカにはたくさんいます」と述べた。「ミセス スリランカの称号は、子供をひとりで育てている女性に授与すべきです。離婚した母親にも出場資格を与えなければなりません」

スリランカワールドのナショナルディレクター、チャンディマル・ジャヤシンゲ氏は地元メディアの取材に対し、「王冠はデ・シルバ氏に返還されました」と述べた。「私たちはがっかりしています。キャロライン・ジュリーの振る舞いは恥ずべきものであり、ミセス・ワールドはこの問題の調査を開始しています」

ジャヤシンゲ氏は記者に「ジュリー氏の称号を剥奪するのか?」と質問され、「分からない」と述べた。また別の記者は、「ミセス スリランカコンテストの出場資格を見直すべきではないか?」と質問したが、返事はなかった。

スリランカワールドは国の主要なコンテストのひとつであり、今年の式典には首相夫人がゲストとして参加していた。

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