◎ムイズ氏の政党「人民代表大会」は93議席中70議席を獲得した。
2024年4月21日/モルディブ、首都マレの投票所(Getty-Images)

モルディブ国民議会選(一院制、定数93)の暫定結果が22日未明に公表され、親中派のムイズ(Mohamed Muizzu)大統領が率いる政党が地滑り的勝利を収めた。

それによると、ムイズ氏の政党「人民代表大会」は93議席中70議席を獲得したという。

親インド派とされるソーリフ(Ibrahim Mohamed Solih)前大統領の与党・モルディブ民主党は改選前、65議席を保持していたが、わずか15議席にとどまる見通し。

最終結果は22日午後に公表される予定だ。

インドと中国は何十年もの間、東西を結ぶ航路上に位置するモルディブで影響力を争ってきた。

昨年の大統領選で勝利したムイズ氏は親中派の立場をとり、国内に駐留するインド軍に撤退を命じるなどしてインドと中国の対立を先鋭化させた。

多くの地元メディアが親中派の大勝を予想していなかったようだ。ムイズ氏はSNSなどに「厳しい選挙戦になる」と投稿していた。

ムイズ氏は昨年11月、駐留インド軍に撤退を要請。これを受け、インド政府は今年2月、軍事要員を民間の技術スタッフに置き換えると発表した。

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