◎ヤミーン氏は昨年末、マネーロンダリング(資金洗浄)と収賄の罪で禁固11年の実刑判決を受け服役中である。
モルディブの最高裁判所は6日、同国で収監されているヤミーン(Abdulla Yameen)前大統領の大統領選出馬を認める訴えを棄却した。
首都マレの地方裁判所は昨年末、マネーロンダリング(資金洗浄)と賄賂を受け取った罪でヤミーン氏に禁固11年の実刑判決と500万ドルの罰金刑を言い渡した。ヤミーン氏は即日控訴している。
ヤミーン氏の弁護団は高裁で判決が覆る可能性があるとして、同氏には今年9月の大統領選に立候補する資格があるはずと主張していた。
しかし、最高裁はこの訴えを退け、ヤミーン氏の再出馬への道は絶たれた。
モルディブの憲法は「刑事事件で有罪判決を受け、12ヶ月以上の懲役刑を受けた者は刑期満了から3年経過するまで選挙に立候補できない」と規定している。
ヤミーン氏は2013年から2018年まで同国の大統領を務め、前回の選挙で欧米寄りの現職、ソーリフ(Ibrahim Mohamed Solih)大統領に敗れた。
大統領選は9月9日に予定されている。最新の世論調査によると、回答者の半数以上がソーリフ氏の再選を支持したという。