▽両国はソビエト連邦崩壊以来、国境付近の水資源をめぐって争い続けてきた。
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キルギスとタジキスタンの両大統領は13日、国境画定に関する協定に署名し、何十人もの死者を出している長期にわたる国境紛争に終止符を打った。
両国はソビエト連邦崩壊以来、国境付近の水資源をめぐって争い続けてきた。
ソ連時代、両国の市民は自由に国境を行き来できたため、水資源で争いが発生することはなかった。しかし、崩壊後に曲がりくねった複雑な国境が設定されると暴力に発展した。
2021年と22年には国境をめぐって何度も衝突、22年9月には紛争に発展した。この紛争では100人以上が死亡、約14万人の住民が避難を余儀なくされた。
21年4月にも同様の衝突があり、約20人が死亡、200人以上が負傷した。
キルギスのジャパロフ(Sadyr Japarov)大統領は首都ビシュケクにタジクのラフモン(Emomali Rakhmon)大統領を招き、協定に署名。これは22年9月の戦闘以来中断していた両国間の道路、鉄道、航空輸送網の再開も定めている。
両国は970キロの国境を共有。ともにロシア軍の駐留を認め、ロシアとの温かい関係を維持している。