◎キルギスとタジクはソビエト連邦の崩壊以来、国境付近の水資源をめぐって争い続けてきた。
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キルギス政府は16日、タジキスタン国境付近で戦闘が発生し、24人の死亡を確認したと報告した。
キルギスとタジクはソビエト連邦の崩壊以来、国境付近の水資源をめぐって争い続けてきた。
ソ連時代、両国の市民は自由に国境を行き来できたため、水資源で争いが発生することはなかった。しかし、崩壊後に曲がりくねった複雑な国境が設定されると暴力に発展した。
報道によると、戦闘は14日頃から始まったという。両国は昨年5月に停戦に合意したものの、戦闘は続いている模様。
両国は相手が停戦合意を破ったと非難している。
キルギスの保健省によると、これまでに24人の死亡を確認したという。
タジクは少なくとも3人が死亡したと報告している。
この地域で活動する赤十字国際委員会(ICRC)の支部は約2万人が避難を余儀なくされたと報告した。
2021年4月に勃発した戦闘では両軍合わせて50人近くが死亡したと報告されている。
キルギスの国境警備隊によると、タジク軍の先制攻撃で少なくとも2人が死亡、その後さらに1人が死亡したという。
同国境警備隊はタジク軍が係争地付近に侵入したと非難している。一方、タジクはキルギスが突然発砲したと主張している。
両国は約1000kmの国境を共有しており、その3分の1以上が係争地である。
ロシア国営メディアによると、ロシア政府は16日に調停を申し出たという。ロシアは両国と緊密な関係を構築している。
停戦は16日の現地時間16時に発効したとされるが、キルギスは2つの村が発効後に砲撃を受けたと報告した。またキルギスはタジク軍が戦車や装甲車を動員していると主張した。
一方、タジクはキルギスが重火器を使って前哨基地と7つの村を砲撃したと主張している。
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