◎国内生産と輸送に大きな混乱をもたらした8日間のストは終了した。
2022年6月13日/韓国、光州で行われたトラック運転手の抗議デモ(Getty Images/AFP通信)

韓国労働組合「全国運送産業労働組合貨物連帯」は14日、政府と交渉した結果、ストライキを終了することで合意に達したと発表した。

これで同国の国内生産と輸送に大きな混乱をもたらした8日間のストは終了した。

地元メディアによると、このストには全国のトラック運転手数万人(累計)が参加したという。運転手たちは年末に失効する最低賃金を保証する暫定規則の延長を政府に要求していた。

このストで自動車、鉄鋼、セメント、石油化学製品などの輸送に遅れが生じ、一部の工場は生産停止に追い込まれた。

専門家によると、ストの期間が長引けば、ロシアによるウクライナ侵攻や中国のコロナ制限の影響で打撃を受けている世界のサプライチェーンに「追撃」を与える可能性があったという。

韓国国土交通省は14日遅くの声明で、「組合の代表とスト終了で合意に達した」と述べた。

同省によると、政府はトラック運転手に対する燃料補助金の増額を検討することに同意したという。

全国運送産業労働組合貨物連帯はストの終了を宣言した。「運転手たちは仕事に戻ります...」

韓国産業通商資源省は13日、ストがもたらした損失を1兆6千億ウォン(約1670億円)と推定した。

地元メディアによると、最終日のストに参加したトラック運転手は全国で約7000人。いくつかの鉄鋼・セメント工場が操業を停止し、一部の運転手は港で貨物輸送を妨害したと伝えられている。

政府報道官は14日の定例会見で輸送妨害を「違法行為」と非難した。

また報道官は、「輸送妨害は多くの困難に直面している韓国経済に打撃を与える可能性がある」と警告した。

警察当局は13日のストで44人を拘束したと明らかにしたが、正式に逮捕された2人以外は釈放されたと伝えられている。

地元メディアによると、14日のストでは少なくとも2人が逮捕されたという。警察は認否を明らかにしていない。

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