◎北朝鮮は過去1カ月の間に極超音速ミサイル、新開発した巡航ミサイル、そして核を搭載できると考えられている弾道ミサイルを試射した。
2021年9月30日/北朝鮮の某所で実施された対空ミサイルのテスト(朝鮮中央通信社/韓国通信社/AP通信)

北朝鮮の国営メディアによると、朝鮮軍は新しく開発された対空ミサイルをテスト発射したという。これで北朝鮮が過去1カ月の間に実施したミサイルテストは確認されているものだけで4回目になった。

金正恩 党総書記は昨日、今後数日以内に南北通信ホットラインを再開すると述べ、南北の和平と一連の核開発問題などについて協議する可能性があると示唆していた。北朝鮮は南北の国境付近に設置された南北共同連絡事務所を昨年爆破した。

朝鮮中央通信社は10月1日、「昨日のテストは将来の対空ミサイルシステムの研究と開発において非常に重要な役割を果たす」と報じ、9月30日に行われたとされるテストの写真を公開した。

アメリカ、日本、韓国はミサイルの発射を速やかに探知し情報を発信しているため、このミサイルは弾道ミサイルや巡航ミサイルのような主要兵器ではなかった可能性がある。

朝鮮中央通信社によると、この対空ミサイルは目まぐるしい戦闘性能を示し、新しい技術も採用されたという。

金正恩は先日開幕した朝鮮労働党大会の中で南北首脳会談を再開するつもりであると述べたが、アメリカの制裁を敵意と呼び、バイデン政権の対話の申し出を無視した。

一部の専門家は、「北朝鮮は厳しい経済制裁、コロナウイルスの感染拡大、食糧危機に耐え兼ね、韓国にアメリカを説得し、制裁を緩和させるよう圧力をかけている可能性が高い」と指摘した。

別の専門家は、「北朝鮮はアメリカを交渉の席から外すことで、米韓の協力関係にひずみを生じさせようとしている」と主張した。

北朝鮮は過去1カ月の間に極超音速ミサイル、新開発した巡航ミサイル、そして核を搭載できると考えられている弾道ミサイルを試射した。韓国軍は極超音速ミサイルは開発の初期段階にあると評価している。

2018年4月27日/北朝鮮、首都平昌、金正恩党総書記と韓国の文在寅 大統領(Getty Images/AFP通信)
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