◎労働新聞社によると、金正恩 党総書記は韓国のファッション、ヘアスタイル、音楽、そして俗語に深い懸念を抱いており、国内に持ち込むことを固く禁じたという。
2018年4月27日/北朝鮮、首都平昌、金正恩党総書記と韓国の文在寅 大統領(Getty Images/AFP通信)

北朝鮮の国営メディアは国民に韓国の俗語ではなく母国語を使わなければならないと促した。

労働新聞社によると、金正恩 党総書記は韓国のファッション、ヘアスタイル、音楽、そして俗語に深い懸念を抱いており、国内に持ち込むことを固く禁じたという。

これは外国の影響を排除する新しい法律の一部であり、違反した者は禁固刑または死刑に直面する可能性がある。

労働新聞はミレニアル世代に、韓国のポップカルチャーを取り入れてはいけないと警告したうえで、母国語を正しく使うことが重要だと強調した。「卑俗な南部のイデオロギーおよび文化の浸透は、銃を持つ敵よりも危険です...」

専門家によると、金正恩はアジアを代表する先進国のひとつに成長した韓国の俗語を嫌悪しているという。韓国ドラマなどでよく耳にする「オッパ」は女性が親しい年上の男性に対して使う言葉で「兄」を意味するが、ボーイフレンドを指す際にもよく使われる。

金正恩は外国の影響を共産主義への脅威と見なしており、世界最高レベルの厳しい検閲で情報の流入を阻止している。

ニューヨーク・タイムズ紙によると、金正恩は最近、「K-POPは北朝鮮の若者を堕落させる悪質なガン」と呼んだという。

新法により、韓国、日本、欧米を含む外国の情報を国内に持ち込んだり見たりした者は強制収容所に送られるか死刑に直面する。

しかし、命の危機にもかかわらず、外国の情報は北朝鮮国内に流入し続けており、特に韓国の情報を持ち込む密輸ルートは当局の頭を悩ませているという。

金正恩は6月、国営の朝鮮中央通信社に書簡を送り、外国の情報を国内に持ち込もうとしている不愉快で個人主義的で反社会主義的な者および行為を取り締まるよう命じた。

一部の脱北者は北朝鮮よりはるかに裕福な韓国の生活や韓国ドラマに衝撃を受け、脱北を決めたと語っている。

北朝鮮学大学のヤン・モージン教授はコリア・へラルドの取材に対し、「スイスで教育を受けた金正恩は、K-POPや西洋文化は若い世代に浸透しやすく、共産主義に悪影響を及ぼす可能性があることを理解している」と語った。

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