◎トカエフ大統領は今年1月の暴動後、政治改革を行うと国民に約束していた。
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中央アジア、カザフスタンの選挙管理委員会は6日、憲法改正の是非を問う国民投票の開票結果(速報値)を公表した。
それによると、賛成が約77%、反対が20%、残りは無効票だった。投票率は68%と伝えられている。
今回の国民投票はトカエフ(Kassym-Jomart Tokayev)大統領の指示により行われた。トカエフ氏は今年1月の抗議デモで国民の怒りがあらわになったことを受け、憲法改正に踏み切ったのである。
暴動の死者は少なくとも230人、負傷者は数千人、暴力に関与した市民数千人が拘束された。
デモは燃料価格の高騰に端を発し、トカエフ政権と前大統領の政策そのものに反対する暴動に発展した。
今回の国民投票では、死刑制度の廃止や一部の公務員の政治参加を禁止するかどうかなども審査された。地元メディアは、「大統領が提案した改正案は国民の支持を得た」と報じている。
トカエフ氏は1991年のソ連崩壊から30年近くにわたった同国を統治したナザルバエフ(Nursultan Nazarbayev)前大統領の遺産を引き継ぎ、独裁体制を確立すると予想されている。
ナザルバエフ氏は2019年の退任後も影響力を維持している。
1月のデモでは多くの抗議者がナザルバエフ氏を非難し、「81歳の老害」「ジジイは出ていけ」などと唱えながら治安部隊に石を投げた。
トカエフ氏は3月、大統領の権限の一部を議会に移譲する政治改革を実行すると発表した。
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