◎この聖職者は5日正午頃、イスラムバード中心部の通りで正体不明の武装集団に襲われ、銃殺されたという。
パキスタン、首都イスラマバード(Getty Images/AFP通信)

パキスタンの首都イスラマバード郊外で6日、何者かに射殺されたイスラム教スンニ派の聖職者の葬儀が営まれ、数千人が参列した。

イスラマバード警察によると、この聖職者は5日正午頃、イスラムバード中心部の通りで正体不明の武装集団に襲われ、銃殺されたという。

聖職者と一緒に行動していた運転手も重傷を負い、病院に搬送された。

イスラムバードでこのような銃撃事件が発生することは稀である。警察は防犯カメラを解析するなどして武装集団の行方を追っている。

米国を含むいくつかの大使館は自国民に対し、聖職者の葬儀が行われる地区に立ち入らないよう勧告した。

この聖職者はシパエ・サハバ・パキスタン(SSP)がテロ組織に指定された後に創設されたスンニ派組織の副書記長を務めていた。

スンニ派の聖職者たちは「警察が容疑者を逮捕しなければ行動を起こす」とシュプレヒコールを上げた。

ある聖職者は警察が1週間以内に容疑者を逮捕しなければイスラマバード中心部で座り込みデモを行うと警告した。

パキスタンのイスラム教徒の割合はスンニ派が85~90%、シーア派10~15%と推定されている。

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