◎対テロ部隊は16~18日にかけて中部スラウェシ島で家宅捜索を行い、3つの地域で8人を逮捕した。
2022年3月3日/フィリピンの警察本部、ジェマ・イスラミアから押収した銃器(Froilan Gallardo/AP通信)

インドネシアの警察当局は20日、アルカイダ系のイスラム地下組織「ジェマ・イスラミア(JI)」とつながりのある過激派のメンバーとみられる8人を逮捕したと明らかにした。

それによると、対テロ部隊は16~18日にかけて中部スラウェシ島で家宅捜索を行い、3つの地域で8人を逮捕したという。

対テロ部隊はノートパソコン2台、携帯電話数台、イスラム過激派を信奉する書籍を含む複数の書類を押収した。

国家警察の報道官は首都ジャカルタの記者団に対し、「今回の摘発は昨年10月に逮捕した59人の容疑者から得た情報に基づいている」と語った。

また報道官は、「8人は組織活動、特に軍隊式の訓練やテロ計画のための資金集めに積極的に関与していた」と述べた。

それによると、8人は実刑判決を受けたJI関連組織の指導者やアフガニスタンのベテラン戦闘員などをリクルートし、訓練を提供していたという。

JIは国際テロ組織アルカイダを信奉する過激派のひとつで、2000年代に大規模テロを多数実行した。米政府はこれをテロ組織に指定している。

2002年のバリ島爆弾テロ(202人死亡)もJIが起こしたものであり、インドネシア当局はこの組織をテロ組織に指定。国内での活動を禁じ、摘発を続けている。

米豪の支援を受ける対テロ部隊は10年以上にわたる広範な摘発でJIを弱体化させることに成功した。

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