◎来年の大統領選・議会選は2月14日に行われる予定だ。
2022年9月5日/インドネシア、首都ジャカルタ、インフレに抗議するデモ(Tatan Syuflana/AP通信)

インドネシアの警察当局は10月31日、来年の総選挙の妨害を計画したとされる59人を逮捕したと発表した。

当局は来年2月の大統領選・議会選に先立ち、全国で過激派の取り締まりを強化している。

地元メディアによると、今回の取り締まりは今月初め頃から始まり、少なくとも8つの州で59人が逮捕されたという。

逮捕された者たちは来年の選挙を妨害する準備や計画を練っていたとされる。

インドネシアはアジアを代表する民主国家であり、人口の大多数をイスラム教徒が占める。来年の大統領選・議会選は2月14日に行われる予定だ。

国家警察の報道官によると、逮捕された者の一部は取り調べに対し、「来年の選挙を妨害、混乱させるために、治安部隊を攻撃する計画を立てていた」と証言したという。

警察は8つの州で家宅捜索を実施。アサルトライフルと弾倉、ピストルと弾薬、訓練で使用するエアガンや刃物などを押収したとしている。

59人のうち19人は東南アジアに拠点を置くイスラム地下組織「ジェマ・イスラミア(JI)」の工作員とみられる。

JIは2002年のバリ島爆弾テロ事件などを起こした過激派であり、国際テロ組織アルカイダとつながりがある。

他の40人はイスラム国(ISIS)系組織のひとつであるジャマー・アンシャルット・ダウラ(JAD)とつながりがあると考えられている。そのうち何人かはJADの戦闘員であることを認めているようだ。

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