◎マスク氏は自身の宇宙開発企業スペースXが提供する衛星インターネットサービス「スターリンク」の運用開始を記念する式典に出席するため、バリ島を訪れている。
2024年5月19日/インドネシア、バリ島、テスラ社のマスクCEO(中央)(AP通信)

インドネシア政府は20日、米実業家のイーロン・マスク(Elon Musk)氏にニッケルが豊富な同国に電気自動車のバッテリー工場を建設するよう提案したと明らかにした。

投資・科学技術・イノベーション政策を担当する高官はバリ島の記者団の対し、「マスクCEOがジョコ(Joko Widodo)大統領と会談した際、電気自動車のバッテリー工場を同国に建設してはどうかと提案した」と語った。

マスク氏は自身の宇宙開発企業スペースXが提供する衛星インターネットサービス「スターリンク」の運用開始を記念する式典に出席するため、バリ島を訪れている。

同高官は「バッテリー工場をこの国に建設することは可能ですか、という質問に対し、検討すると答えた」と述べた。

インドネシアのニッケル埋蔵量は世界一。それを含む豊富な天然資源を積極的に開発し、世界に売り込んでいる。

ニッケルはEVバッテリーやソーラーパネルに欠かせない材料のひとつである。

インドネシアのニッケル生産量は世界の40%を占め、同政府は2030年までにこれを75%まで増やすという目標を掲げている。

また政府は2030年までに年間60万台の電気自動車を生産するという目標を掲げ、27年までに国内で生産する電気自動車と関連部品の現地調達率を60%にするよう求めている。

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