▽陸軍側に死傷者は出なかった。
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インドネシア軍がパプア州でゲリラ組織「西パプア民族解放軍(TPNPB)」とみられる武装勢力の戦闘員18人を殺害した。当局が15日、明らかにした。
それによると、陸軍部隊はこの掃討作戦でアサルトライフル、弓矢、不特定の武器や数十の弾薬を押収したという。
陸軍側に死傷者は出なかった。
TPNPBや「自由パプア運動(OPM)」などの反政府勢力はコメントを出していない。
インドネシア領パプア(旧オランダ領)はインドネシア本島とは民族的・文化的に大きく異なる。パプアは1961年にオランダから独立したものの、2年後にインドネシアの支配下に置かれた。
インドネシア政府は国連が主導した1969年の投票でパプアを編入。それ以来、西パプア州とパプア州では紛争が続いており、解決の見通しは立っていない。
TPNPBやOPMなどの反政府勢力はパプアの分離独立を目指している。
これらの反政府勢力は外国人を人質に取ることがあり、1996年には26人の野生生物研究者グループが、昨年は19ヶ月間拘束されたニュージーランド人パイロットが解放された。
TPNPBは先月初め、パプア州の金鉱山キャンプを襲撃し、17人を殺害したと発表。この17人は全員、鉱夫になりすました陸軍の兵士であったと主張した。
軍と捜査当局はTPNPBの主張を否定。殺害されたのは全員一般市民であると非難した。