◎インドネシアは環太平洋プレートに沿って形成された火山大国であり、多くの火山が活発に活動し、大きな地震が定期的に発生している。
2023年2月9日/インドネシア、パプア州の集落(BNPB/AP通信)

インドネシア政府は9日、東部パプア州を震源とするM5.1の地震でこれまでに4人の死亡を確認し、救助作業が続いていると発表した。

米地質調査所(USGS)によると、地震は9日の現地時間15時28分頃に発生。震源はパプア州北部の海岸付近。地震の規模を示すマグニチュードは5.1。震源の深さは22km。

州政府によると、水上レストランの崩壊に巻き込まれた4人が死亡し、民家や医療機関も被害を受けたという。

パプア州の州都ジャヤプラの住民は地元メディアの取材に対し、「私は車に乗っていたが、下から突き上げられるような揺れを感じた」と語った。

国家防災庁の報道官は記者会見で、「水上レストランの崩壊現場ではこれまでに4人の死亡を確認し、救助隊が捜索活動を続けている」と説明した。

報道官による、州の広い範囲で被害が確認されたという。ジャヤプラ市内のある医療機関は患者を屋外に退避させた。

パプア州では先月から地震が続いている。

国家防災庁によると、ジャヤプラとその近郊では1月2日以降、1079回地震を観測し、そのうち132回は屋外でも揺れを感じる規模だったという。

インドネシアは環太平洋プレートに沿って形成された火山大国であり、多くの火山が活発に活動し、大きな地震が定期的に発生している。

昨年11月21日に西ジャワ州で発生したM5.6の地震では331人の死亡が報告されている。北部アチェ州沖で2004年末に発生したM9.1の大地震(スマトラ沖地震)では12カ国で23万人が死亡した。

2022年11月21日/インドネシア、西ジャワ州チアンジュールの住宅地、行方不明者を探す救助隊(Rangga Firmansyah/AP通信)
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