◎インドとパキスタンはそれぞれカシミール地方の一部を管理している。
2023年1月2日/インド、北部カシミール地方(Channi Anand/AP通信)

インド北部カシミール地方のパキスタン境界線付近で銃撃戦が発生し、武装勢力とみられる5人が死亡した。地元警察が16日に明らかにした。

それによると、ジャム・カシミール州警察と陸軍の合同チームはこの地域で活動する反政府勢力の取り締まりを決行。銃撃戦は16日早朝に発生し、その戦闘員とみられる男5人が死亡したという。

それ以上の詳細は明らかにされておらず、警察・軍側で負傷者が出たかどうかも不明である。

一部の地元メディアはジャム・カシミール州のヒマラヤ地域を分断するインド・パキスタン境界線沿いで銃撃戦が確認されたと伝えている。

インドとパキスタンはそれぞれカシミール地方の一部を管理している。この係争地をめぐる紛争が解決する目途は全く立っていない。

インド政府はパキスタンがカシミールの分離独立を目指す反政府勢力を支援していると非難しているが、パキスタンはこの主張を否定している。

インド側で活動する反政府勢力は1989年の武装蜂起以来、国軍と戦ってきた。

イスラム教徒であるカシミール人の多くがパキスタンの支配下または独立国としてこの地域を統一するという反政府勢力の目標を支持している。

1989年の武装蜂起では民間人、反政府勢力、軍の兵士数万人が死亡したと推定されている。

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