◎事故は中部マディヤプラデシュ州インドールの中心部にある寺院で発生した。
2023年3月30日/インド、中部マディヤプラデシュ州インドールの寺院、崩壊した井戸と野次馬(AP通信)

インドの警察当局は30日、中部マディヤプラデシュ州インドールのヒンズー教寺院で井戸が崩壊し、少なくとも11人が死亡、18人が負傷したと発表した。

地元警察によると、事故はインドールの中心部にある寺院で発生。大勢の教徒がラーマ神の誕生祭「ラム・ナバミ」を祝うために集まっていたという。

警察の報道官は声明で「井戸を覆う構造物が人々の重みに耐えきれず崩壊し、35~40人が転落した」と述べている。

地元メディアは州政府関係者の話として、「警察と関係機関が捜査を開始した」と報じているが、それ以上の詳細は明らかになっていない。

救助隊は転落した18人を救助し、病院に搬送した。

地元メディアによると、救助隊は井戸の水をポンプでくみ上げ、人がいないか探しているという。

寺院は数年前にこの井戸の使用を中止し、構造物で覆っていた。

AP通信によると、大勢の教徒がラマ・ナバミを祝うために寺院に殺到し、井戸周辺にも多くの人が集まっていたという。

インドでは建築不備や規則の不履行による建造物の崩壊事故が頻発している。

昨年10月には西部グジャラート州モルビの吊り橋が崩落し、数百人が川に転落。130人以上が死亡した。

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