◎マニプール州の人口は約370万人。ミャンマーと国境を接し、陸軍の基地がある。
2022年12月16日/インド、北部カシミール地方(Getty Images)

インド北東部マニプール州で機動隊と武装勢力が銃撃戦を繰り広げ、少なくとも2人が死亡、約140人が負傷した。地元当局が9日、明らかにした。

同州では今年5月、多数派のヒンズー教徒が主なメイテイ族と、キリスト教徒のクキ族との間で武力衝突が発生。これまでに数百人が死傷、6~10万人が避難を余儀なくされたと考えられている。

地元当局によると、銃撃戦はマニプール州郊外の集落で8日に発生。報道が広まると、現場周辺で生活するメイテイ族の数百人がクキ族武装勢力の攻撃を恐れて避難した。

機動隊は銃撃戦が引き起こした混乱を収めるために催涙ガス弾を使用。陸軍将校1人と警察官3人を含む少なくとも140人が負傷した。

警察は死亡した2人の身元を明らかにしていない。プレストラスト・オブ・インディア紙は関係者の話しとして、「死亡した2人のうち1人は頭部を負傷していた」と伝えている。

警察によると、銃撃戦を引き起こした正体不明の武装勢力は逃亡したという。

メイテイ族とクキ族の衝突は、当局がクキ族や他の部族が住む丘陵地帯の土地を購入できる権利をメイテイ族に与えたことで勃発した。

マニプール州の人口は約370万人。ミャンマーと国境を接し、陸軍の基地がある。

スポンサーリンク