◎インドの宗教行事やお祭りではこのような群衆事故がよく発生する。
2024年7月2日/インド、北部ウッタルプラデシュ州、群集事故が発生した現場(AP通信)

インド北部ウッタルプラデシュ州の宗教行事で群衆事故が発生し、少なくとも116人が死亡、80人以上が病院に搬送された。当局が2日、明らかにした。

それによると、事故は1日夜に発生。約1万人が参加したヒンズー教の行事終了後、数百人が将棋倒しになったという。

地元テレビ局は目撃者の話しとして、「女性の悲鳴が聞こえた直後、背中にものすごい圧力を受け、外に弾き飛ばされてしまった」と語った。

一部のメディアは小さなテントに入った人々がパニックを起こし、事故を誘発したと報じている。

SNSで拡散した動画にはテントが崩れる中、周りの人を押しのけ逃げようとする人々の姿が映っていた。

州警察の長官は声明で、「これまでに116人の死亡を確認し、そのほとんどが女性と子供であった」と明らかにした。

また長官は「80人以上が病院に搬送され、犠牲者の数は増える可能性がある」と述べた。

インドの宗教行事やお祭りではこのような群衆事故がよく発生する。

2013年には中部マディヤプラデシュ州の寺院を訪れた巡礼者たちが橋の崩壊を恐れてパニックを引き起こし、少なくとも115人が圧死もしくは川に飛び込み死亡した。

2011年には南部ケララ州の宗教祭で100人以上のヒンズー教徒が圧死した。

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