◎密造酒は安く、アルコール度数を高めるためにメタノールなどを混ぜていることがある。
インド政府は26日、西部グジャラート州で密造酒と思われる変質したアルコールを飲んだ28人が死亡、少なくとも60人が体調を崩し病院に搬送されたと発表した。
政府報道官によると、変質したアルコールはグジャラート州の2つの地区で販売されていたという。この2地区は酒類の製造・販売・消費を禁じている。
アルコールに使用された化学物質は明らかにされていないが、一部の地元メディアは情報筋の話を引用し、「農薬が使用された可能性がある」と報じている。
グジャラート州警察は声明で、アルコールの販売に関与した数名を拘束したと明らかにした。
インドでは密造酒の事件が後を絶たない。密造酒は安く、アルコール度数を高めるためにメタノールなどを混ぜていることがある。
密造酒はインド全土で莫大な利益を生む産業になっている。密造業者は税金を払わず、膨大な量の密造酒を貧しい地域の住民に安価で販売している。
北部パンジャブ州で2020年に発生した事件では、少なくとも120人が密造酒を飲み死亡している。