◎ボートは強風にあおられ、ひっくり返った。
2022年8月11日/インド、北部ウッタルプラデシュ州の河川(Getty Images)

インドの警察当局は11日、北部ウッタルプラデシュ州の河川で手漕ぎボートが転覆し、少なくとも3人が死亡、16人が行方不明になったと発表した。

地元メディアは目撃者の話を引用し、「ボートは強風にあおられ、ひっくり返った」と報じている。

州警察の報道官は記者団に対し、「ボートには約30人が乗っていたとみられ、数人が自力で岸まで泳ぎ着いた」と語った。

報道官によると、泳ぎ着いた人はタクシーでどこかに行ってしまったという。

レスキュー隊は3人の遺体を収容した。地元住民によると、川の水位は普段より高く、流れも速いという。

州警察の報道官は、「ボートの乗客はウッタルプラデシュ州バンダで行われるヒンズー教の祭りに参加する予定だった」と明らかにした。バンダは同州の州都ラクナウの南西約250kmに位置する。

インド北部では6月頃から広い範囲で大雨が降り続いている。雨季(モンスーン)は9月まで続く。

インドの船舶、特にボートの安全対策は不十分で、事故が多発している。

南東部アンドラプラデシュ州で2020年9月に発生した観光船転覆事故では12人が死亡した。

2018年5月にはアンドラプラデシュ州の増水した川で地元住民を乗せた手漕ぎボートが転覆し、30人が死亡している。

スポンサーリンク