◎インドで多数派を占めるヒンズー教は牛を殺したり食べたりすることを禁忌としている。
牛(photosforyou/Pixabay)

インドの警察当局は11日、東部ビハール州で牛肉を所持していると疑われたイスラム教徒の男性が暴徒に襲われ死亡した事件について、3人を逮捕したと明らかにした。

インドで多数派を占めるヒンズー教は牛を殺したり食べたりすることを禁忌としている。

地元メディアによると、被害者の56歳男性は今週初め、牛肉を所持していると疑われ、暴徒に襲われたという。

地元警察は20人が暴行に関与したとしている。男性は警察に救助されたが、病院に向かう途中で死亡した。

警察によると、男性は牛肉を所持していたという。

警察の報道官はロイター通信の取材に対し、「暴行に関与した男3人を逮捕した」と語った。

敬虔なヒンズー教徒は少数派のイスラム教徒やカースト制度の下層に位置する人々が牛肉を食べることに不満を感じており、このような暴力事件をたびたび起こしている。

ヒンズー教の強硬派はインド全土で牛の屠殺を完全に禁じる法律を施行するようモディ政権に求めている。

地元メディアによると、自称「牛警護団」はモディ(Narendra Modi)首相の与党インド人民党(BJP)が多数派となった2014年以来、活動を活発化させているという。

ビハール州議会は野党が多数派を保持している。

スポンサーリンク