◎事故は首都ニューデリーの北西約1600kmの地点で発生した。
2023年6月2日/インド、東部オディシャ州バラソール、脱線した旅客列車と野次馬(Press Trust of India/AP通信)

インド東部オディシャ州バラソール近郊で2日、旅客列車が脱線し、少なくとも50人が死亡、数百人が負傷した。複数の現地メディアが報じた。

報道によると、多くの乗客が脱線した車内に閉じ込められているという。

事故は首都ニューデリーの北西約1600kmの地点で発生。少なくとも400人が負傷し病院に搬送されたと伝えられている。

オディシャ州政府は声明で、「500人近くの警察官と救助隊員が現場で対応に当たっている」と報告した。

地元通信社プレス・トラスト・オブ・インディアは関係者の話として、「10~12両編成の列車が反対方向から来た別の列車と衝突、脱線した」と報じている。

それによると、さらに別の旅客列車も事故に巻き込まれ、少なくとも3両が脱線したという。

最初に脱線した列車は西ベンガル州から南部のタミル・ナードゥ州に向かっていた。

モディ(Narendra Modi)首相はツイッターに声明を投稿。「事故に心を痛めている」とし、可能な限りの支援を提供すると約束した。

中央政府は鉄道の安全性を向上させる取り組みを続けているが、毎年数百件の事故が報告されている。

1995年8月にニューデリー近郊で旅客列車と別の列車が衝突した事故では358人が死亡。インド史上最悪の鉄道事故となった。

事故原因の多くが人為的なミスや設備の老朽化によるものである。

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