◎インドとパキスタンはそれぞれカシミールの一部を管理している。
2022年10月15日/インド、ジャム・カシミールのスリナガル、ヒンズー教徒が殺害された事件に抗議するデモ(Channi Anand/AP通信)

インドとパキスタンの係争地カシミールの国境沿いで銃撃戦があり、インドの国境警備隊員1人が死亡した。

インド当局によると、パキスタン兵は8日夜、ジャム・カシミールの国境警備隊に向けて迫撃砲や銃弾を撃ち込んだという。

インド当局はこの攻撃を「いわれのないもの」と非難した。

戦闘は9日未明に収まったとされる。

パキスタン政府は声明を出しておらず、どちらが先に攻撃を仕掛けたかは不明。両国はこの地域で小規模な衝突を繰り返している。

先月にはパキスタン国境沿いでインドの国境警備隊員2人と民間人3人が負傷した。

インドとパキスタンはそれぞれカシミールの一部を管理している。この係争地をめぐる領有権争いが解決する目途は全く立っていない。

インド政府はパキスタンがカシミールの分離独立を目指す反政府勢力を支援していると非難。パキスタンはこの主張を否定している。

この境界線を巡って両国が衝突(印パ戦争)したのは1947年の独立時、65年、71年の計3回。

両国は2003年、停戦に合意。それ以降も小規模な衝突は続いているものの、停戦協定は何とか維持されている。

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