◎昨年施行した改正妊娠中絶法はいくつかのカテゴリーに分類される女性の中絶を24週目まで認めるとしたが、未婚女性は明記されていなかった。
妊婦(Getty Images)

インドの最高裁判所は29日、未婚の女性を含むすべての女性は妊娠24週目まで人口妊娠中絶を行うことができると裁定した。

昨年施行した改正妊娠中絶法はいくつかのカテゴリーに分類される女性の中絶を24週目まで認めるとしたが、未婚女性は明記されていなかった。

原告はこれに異議を唱え、国を訴えたのである。

最高裁判事は、「婚姻の有無にかかわらず、すべての女性は安全かつ合法的な中絶を受ける権利を有し、未婚女性を除外することは違憲である」と裁定した。

インドは1971年に中絶を合法化し、毎年何百万人もの女性が中絶を行ってきた。報道によると、近年、女児と判明した時点で中絶するケースが増えており、人口の男女比率に偏りが生じている。インドの家族は伝統的に男児を好む。

改正妊娠中絶法はレイプ被害者、未成年者、精神障害者、胎児に重大な問題がみられる女性の中絶を認めている。既婚中に妊娠し、出産前に離婚した女性も中絶できる。

最高裁判事は「法律は既婚と未婚女性を区別しておらず、すべての女性は国内のクリニックで手術を受けることができる」と裁定した。

また判事は、「この法律は未婚女性の中絶する権利を奪えない」と言明した。

さらに、レイプ被害者には「夫から性的暴行を受けた女性も含まれる」とした。

インドの法律は「男性による自分の妻との性行為はレイプにあたらない」としている。ただし、怪我を負わせるような暴力は罪に問われる可能性がある。

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