香港警察、国家安全維持法違反で男性4人逮捕、台湾の団体が関与

台湾は香港当局の弾圧と国家安全維持法への懸念から近年多くの香港人が移住した地域のひとつである。
香港警察の機動隊員(Getty Images/AFP通信)

香港警察は10日、中国共産党お墨付きの国家安全維持法に基づき、台湾を拠点とする団体と関連する4人を逮捕・起訴したと明らかにした。

国家安全部のリー(Steve Li)部長は記者会見で、「捜査当局は9日に15歳から47歳の男4人を逮捕し、政権転覆を企てる団体を支援した疑いで起訴した」と語った。

有罪判決が確定すれば、終身刑に処される可能性がある。

またリー氏はこの団体について、台湾で昨年設立された「香港民主独立連合(Hong Kong Democratic Independence Union)」と呼ばれる団体と説明した。

台湾は香港当局の弾圧と国家安全維持法への懸念から近年多くの香港人が移住した地域のひとつである。

同団体のフェイスブックのフォロワー数は100人に届いていない。

リー氏は起訴した4人について、団体のロゴのデザイン、外国からの支援を募る方法、メンバーに軍事訓練を提供する方法などを計画していたとしている。

リー氏によると、この団体は2月、台湾・台北でオンライン記者会見を開き、「中国共産党を終わらせる」ことや「香港を解放する」ことなどを目標に掲げていたという。

団体は10日、フェイスブックに声明を投稿し、香港政府が国家安全維持法を乱用して自由と人権を抑圧していると非難した。

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