◎昨年末時点の人口は前年比で0.9%減の約730万人。市を離れた人は約6万人、転入者は約2万1200人。
2023年2月7日/香港中心部の大通り(Andy Wong/AP通信)

香港政府は16日、昨年末時点の人口推計を公表した。

それによると、コロナの影響で死者が増加し、コロナ対策で海外の労働者が減少した結果、人口は3年連続で減少したという。

昨年末時点の人口は前年比で0.9%減の約730万人。市を離れた人は約6万人、転入者は約2万1200人。

香港政府は本土のゼロコロナ政策に倣い、国境を厳しく管理してきた。

アナリストは香港の人口減少について、「2020年の国家安全維持法導入以来、若者の国外流出に歯止めがかからず、人口減に拍車をかけている」と指摘している。

政治的理由で出国した市民の数を確認することはできないが、データによると、ゼロコロナ政策の緩和により、昨年末の転入者はわずかに回復したという。

政府は声明の中で、「昨年下半期の人口減少幅は上半期から改善し、香港に戻る人が増え始めている」と述べている。

また政府は渡航制限が解除されたことで、労働者の移住を妨げる要因は解消された予測している。

ジョン・リー(李家超、John Lee)行政長官は2023~25年の間に毎年少なくとも3万5千人の専門家を誘致することを目的とした施策を展開している。

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