◎香港の物価は高く、住宅価格も高騰が続いている。
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香港のジョン・リー(李家超、John Lee)行政長官は16日、同国のナイトライフを活性化させ、外国人観光客を呼び戻し、アジアの金融ハブという同国の評判を取り戻すため、酒税を引き下げると発表した。
香港政府は中国共産党お墨付きの国家安全維持法などを導入して以来、外国人観光客の誘致に苦労している。近隣のシンガポール、日本、中国本土の大都市に観光客や血気盛んな若者を奪われているのだ。
市民のライフスタイルの変化やパンデミック時の中流階級の移住の波も地元の消費を減退させている。
香港の物価は高く、住宅価格も高騰が続いている。
若者たちは物価が安く、娯楽の選択肢が豊富な中国本土や日本に魅力を感じ、週末を中国本土で過ごすことを好むようになった。
一方、中国本土からの観光客は物価が高すぎるとして、市内での支出を減らしている。
市内で最も人気のあるショッピング街でも空き店舗が目立つようになった。政府の統計によると、市内のバーやクラブの24年上半期の収益は19年比で約28%減少したという。
リー氏は一般教書演説で、「輸入価格が200香港ドル(約3850円)を超える蒸留酒の関税を16日から、現在の100%から10%に引き下げる」と表明した。
またリー氏は「これにより物流、保管、観光、高級レストラン産業が活性化することを期待している」と述べた。