◎これはオランダ人アーティストのホフマン氏が手掛けた巨大なアート作品「ラバー・ダック」の改良版である。
2023年6月10日/香港のビクトリアハーバー、アート作品「ラバー・ダック」を見に来た人々(Louise Delmotte/AP通信)

香港のビクトリアハーバーに浮かぶ巨大アヒル2羽のうち1羽が10日、萎んでしまった。

これはオランダ人アーティストのホフマン(Florentijn Hofman)氏が手掛けた巨大なアート作品「ラバー・ダック」の改良版で、「ダブル・ダックス」という作品名で9日に設置された。

香港の港にこの作品が展示されるのは10年ぶり。多くの市民がお風呂のおもちゃにそっくりなアヒルを鑑賞しにやってきた。

しかし、10日午後に現地入りした人々は無傷のアヒル1羽の横で力尽きたもう1羽を見て驚愕した。

主催者はソーシャルメディアに声明を投稿。「高温と気圧の関係による事故を回避するため、縫い目を緩めて空気を抜く必要があると判断した」と述べている。

それによると、アヒルが破裂する可能性があったため、周辺を航行する船舶や観客の安全を最優先したという。

主催者は「造船所でアヒルを修理する」としている。

アヒルの高さは18m。地元メディアによると、2013年の展示期間中にも高温により膨張し、破裂しかけたという。

ホフマン氏は「アヒルが帰還し、街に喜びがもたらされることを期待している」と声明を出した。

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