◎習政権は10数年にわたり腐敗防止キャンペーンを推進。中国人民銀行(中銀)の幹部などを収賄罪などで刑事告発している。
北京銀行の本店ロゴ(Getty Images)

中国・北京に本社を追う北京銀行の前会長が汚職疑惑で捜査を受けている。国営メディアが3日に報じた。

それによると、2017年まで同行を率いたヤン(Yan Bingzhu)氏を含む複数の幹部が「規律と法律に著しく違反した」容疑で取り調べを受けているという。

習政権は10数年にわたり腐敗防止キャンペーンを推進。中国人民銀行(中銀)の幹部などを収賄罪などで刑事告発している。

中国中央テレビ(CCTV)によると、ヤン氏は半年以上、公の場に姿を見せていなかったという。

習近平(Xi Jinping)国家主席は1月、金融、エネルギー、インフラ部門の不正行為に対する取り締まりを強化すると宣言。アナリストはこの動きが中国経済の回復を阻害する可能性があると指摘している。

中国光大集団の元会長も今年1月に横領と収賄罪で逮捕された。

CCTVによると、今回汚職の疑いで告発された人物の中には収賄罪で実刑が確定している中国人民銀行の元幹部が含まれているという。

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