◎ホルタ氏は主権回復から20年の節目にあたる5月20日に就任する予定。
2022年3月19日/東ティモール、首都ディリの投票所、ジョゼ・ラモス・ホルタ前大統領(Lorenio Do Rosario Pereira/AP通信)

東ティモールの現地メディアは20日、ノーベル平和賞受賞者のジョゼ・ラモス・ホルタ前大統領が2回目の当選をほぼ確実にしたと報じた。

大統領選決選投票は19日に行われた。

報道によると、結果は来週確定する見込みだが、20日午後の時点で有効票のホルタ氏が60%以上を獲得し、現職のグテレス大統領を破ることがほぼ確実となった。

ホルタ氏は先月の第1ラウンドで他の候補を大きく引き離したが、過半数を獲得することはできなかった。

2007年から2012年まで大統領を務めたホルタ氏とグテレス大統領は、長年にわたる政治的・経済的混乱について互いに非難し合ってきた。ふたりは2007年の決選投票でも対決している。

ホルタ氏は当選した場合、貧困率の改善、母子向け医療サービスの拡充、雇用の拡大を約束し、各政党とコミュニケーションを密に取り、国を挙げて問題に対処すると誓っている。

東ティモールはポルトガルの旧植民地で、1975年の独立後、四半世紀にわたってインドネシアに占領され、国連主導の住民投票を経て2002年に主権を回復した。住民投票後に発生した紛争の民間人犠牲者は1400人と推定されている。

ホルタ氏は主権回復から20年の節目にあたる5月20日に就任する予定。

現地メディアによると、決選投票の投票率は71.6%で第1ラウンドより6%低かった。

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