◎クック諸島はオーストラリアの東部に位置する島国で、ニュージーランド王国の構成国のひとつ。人口は約18,000人。
2013年8月/クック諸島(Getty Images/AFP通信)

2月13日、クック諸島のマーク・ブラウン首相はフェイスブックに投稿した声明の中で、島内にコロナウイルスが侵入した可能性が高いと警告し、ブースター接種を加速させる必要があると述べた。

クック諸島政府が公表しているデータによると、12歳以上の99.6%が2回接種済み、70%がブースター接種を終えている。

ブラウン首相はワクチン接種率が高いことから、無症状の陽性者が感染を広める可能性があると警告した。

地元メディアによると、昨年末にニュージーランドから入国した10歳の男児が陽性と診断されたものの、その後の検査で陰性が確認されたという。医療当局は、この男児は過去にコロナに感染し自分の知らぬ間に回復した可能性が高いと発表していた。

ブラウン首相は声明の中で、「男児はクック諸島に8日間滞在し、帰国後の検査でオミクロン株に感染していることが判明した」と述べた。NZLのメディアによると、男児はクック諸島最大の島であるラロトンガ島を出発する日に初めて症状を示したという。

ブラウン首相は気づかぬうちに感染が拡大する可能性があると警告したうえで、対象者にブースター接種を急ぐよう呼びかけた。

その後、クック諸島政府はフェイスブックに「男児の近親者と思われる31人全員が陽性を示したものの、全員が無症状だった」と投稿した。

NZL保健省は男児が搭乗したラロトンガ発オークランド行きの便の乗客に自己隔離するよう促している。

クック諸島はオーストラリアの東部に位置する島国で、NZL王国の構成国のひとつ。人口は約18,000人。イギリス連邦加盟国。

NZLの2月13日の新規陽性は810人、直近1週間の平均陽性は300件を超えた。

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