何者かがシナゴーグに放火、ケガ人なし オーストラリア
オーストラリアでは23年10月にガザ紛争が始まって以来、ユダヤ人コミュニティへの嫌がらせや暴力が相次いでいる。
.jpg)
オーストラリア・メルボルンで何者かがシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)の入り口に火を放ち、約20人が避難を余儀なくされた。ビクトリア州警察が5日、明らかにした。
それによると、事件は市東部のシナゴーグで4日の午後8時頃に発生。ケガ人はおらず、火もまもなく消し止められたという。
警察は声明で、「男がシナゴーグの正面ドアに液体をまき、火をつけた」と述べた。
建物内では約20人の教徒がユダヤ教の安息日を祝う食事を共にしていたが、別のドアから避難。消防が火を消し止めた。
オーストラリアでは23年10月にガザ紛争が始まって以来、ユダヤ人コミュニティへの嫌がらせや暴力が相次いでいる。
最大都市シドニーとメルボルンにはオーストラリアのユダヤ系住民の85%が住んでいる。
地元メディアによると、同国ではイスラム教徒に対するヘイトクライムや暴力事件も急増しているという。
アルバニージー政権は昨年、反ユダヤと反イスラムに対抗するため、特別大使を任命した。
メルボルンでは昨年12月、マスクをした2人組がシナゴーグ内で液体をまき、火をつけ逃走。礼拝者1人が軽度の火傷を負った。
当局は今年1月、シドニー近郊のシナゴーグ近くで爆発物を積んだトレーラーを押収した。