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▽中国はトランプ米政権との関税戦争が激化する中、周辺国にグローバルサプライチェーンの維持に協力するよう求める予定だ。
トランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席(AP通信)

中国習近平(Xi Jinping)国家主席が14日、東南アジア3カ国歴訪を開始した。最初の目的地はベトナムである。

中国はトランプ米政権との関税戦争が激化する中、周辺国にグローバルサプライチェーンの維持に協力するよう求める予定だ。

トランプ(Donald Trump)大統領は先週、物議を醸している相互関税について、国・地域ごとに設定した上乗せ部分を90日間停止すると発表。一律10%の基本関税は維持するとした。しかし、対抗措置を取っていた中国に対する関税率は145%に達した。

中国はこれに対抗し、米輸入品の関税を125%に引き上げた。両国の小売業者、特に中小零細企業はこの関税バトルにウンザリしている。

一方、ベトナムは90日以内に結果を出さなければ、46%の関税を課されることになる。

中国外務省の報道官は14日、トランプ関税を改めて批判し、「貿易・関税戦争に勝者はおらず、保護主義には出口がない」と述べた。

また報道官は習主席の東南アジア歴訪について、「我々は多国間貿易システムをしっかりと守り、世界の産業とサプライチェーンの安定を維持し、オープンな協力のための国際環境を維持しなければならない」と強調した。

米国の圧力により、ベトナムは「メイド・イン・ベトナム」のラベルを付けて米国に輸出している多くの企業が危機に瀕しているとして、米当局との交渉を進める一方、中国への輸出増も目指している。

ベトナムはほとんどの商品を中国から輸入しているが、最大の輸出先は米国である。中国は安価な商品を輸出することで成長を遂げてきた。

米国はベトナムの電子機器、安価な靴や衣料品などを大量に輸入している。

ベトナムの税関当局によると、ベトナムは今年1~3月、中国から約300億ドル相当の商品を輸入。米国への輸出額は314億ドルに達した。

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