◎中国共産党は設計・施工不備、法律で定められた安全管理の不履行、検査不備、手抜きなどによる事故に悩まされている。
2022年9月28日/中国、吉林省長春市の工業地帯(South China Morning Post)

中国の国営メディアは28日、北東部の吉林省長春市にあるレストランで火災が発生し、17人が死亡したと報じた。

新華社通信などによると、火災は28日の現地時間午後12時40分頃に発生し、数時間後に鎮火したという。現場は長春市の工業地帯。

消防は3人が負傷し医療機関に搬送されたと報告している。新華社通信は目撃者の話を引用し、「レストラン内でガスボンベが爆発した」と報じている。

長春市は自動車製造の中心地として知られている。

中国共産党は設計・施工不備、法律で定められた安全管理の不履行、検査不備、手抜きなどによる事故に悩まされている。

今年4月には長沙市で6階建ての違法建築ビルが倒壊し、53人が死亡した。警察は建築基準法違反などで少なくとも9人を逮捕したと伝えられている。

7月には北部の港湾都市天津市の住宅地でガス爆発が発生し、11人が負傷、3人が安否不明と報じられている。この事故は現在も調査中とみられる。

上海や北京などの主要都市の開発は順調に進んでいるように見えるが、地方の住宅やインフラは長年放置され、劣化が進んでいる。

専門家によると、地方は都市部に比べると規制が緩く、多くの違法物件や違法インフラが存在するという。当局はこれらの調査と取り締まりを続けているが、数が多すぎるため対応に苦慮しているようだ。

2022年5月1日/中国、湖南省長沙市、ビル崩落現場周辺(Getty Images/AFP通信)
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