◎爆発は市内の6階建て集合住宅の3階の1室で19日の現地時間7時15分頃に発生した。
中国の国営メディアは19日、北部の港湾都市天津市の住宅地でガス爆発が発生し、11人が負傷、3人が行方不明と報じた。
新華社通信によると、爆発は市内の6階建て集合住宅の3階の1室で19日の現地時間7時15分頃に発生したという。
当局は原因を調査中としているが、新華社通信は警察筋の話を引用し、「ガス爆発の可能性が高い」と報じた。
中国版ツイッターのWeiboで拡散した写真や動画には、爆発が起きた部屋の上階から住民を救助する消防士の姿が映っていた。
新華社通信によると、爆発した建物本体は大きく損壊したが、近隣の住宅に損傷はみられなかったという。
現場は北京の中心部から電車で約1時間ほどの住宅街で、天津市の中で最も開発が盛んなエリアと伝えられている。
中国は30年以上前に建設された集合住宅やインフラの改修を進めている。報道によると、これらの住宅にガスを供給するパイプは特に劣化が目立つという。
山東省の青島港で2013年に発生した埋設ガス管の破損による爆発事故では62人が死亡している。
2015年に天津市で発生した化学薬品倉庫の大爆発事故では173人が死亡したと報告されているが、西側諸国は数千人が死亡したと推定している。共産党はこの事故の情報をほとんど公表していない。
その後も各地で小規模な爆発・倒壊事故が相次いでいる。今年4月には湖南省長沙市で6階建てビルが倒壊し、53人が死亡した。