◎米国はフィリピンを支援するため、南シナ海で合同パトロールを行っている。
中国海警局の巡視艇(Getty Images)

中国軍は7日、南シナ海を含む領海内でパトロールを実施し、この海域を混乱させる全ての活動を管理下に置いていると表明した。

米日豪比の国防トップは6日、南シナ海で合同演習を実施すると発表。「法の支配を守り、この海域を航行し、上空を飛行する権利を守るために必要な措置を取る」と強調した。

世界最大の空・海軍を有する中国はこの地域の主要航路である南シナ海で覇権的な動きを強めており、多くの東南アジア諸国を威嚇し続けている。

特にフィリピンとの小競り合いは昨年から激化し、体当たりや放水砲でケガ人が出る事態となっている。

米国はフィリピンを支援するため、南シナ海で合同パトロールを行っている。中国はこれを非難し、米国が地域の緊張を煽っていると主張している。

中国南方軍総司令部は声明で、「空と海でパトロールを実施し、南シナ海を混乱させ、ホットスポットを作り出そうとする全ての軍事活動をコントロール下に置いている」と述べた。

同司令部は米国や合同演習には触れていない。

バイデン(Joe Biden)米大統領は今週、日本とフィリピンの首脳をホワイトハウスに招き、初の3カ国首脳会談を行う予定だ。

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