◎高さ約300mのSEGプラザは5月18日午後に突然ブルブルと揺れ動き、周辺地域の住民や買い物客などを困惑させた。
2021年5月18日/中国、広東省深センのSEGプラザ(ロイター通信)

現地メディアによると、中国広東省深センの地方自治体は、5月18日に突然大きく揺れ動いた70階建ての超高層ビルの調査を開始したという。

高さ約300mのSEGプラザは5月18日午後に突然ブルブルと揺れ動き、周辺地域の住民や買い物客などを困惑させた。

深センの当局者は記者団に対し、「18日の午後以降、新たな揺れは検出されておらず、SEGプラザは安定しているように見える」と述べた。「初期調査の結果、ビルの鉄骨、窓、その他の構造物は損傷を受けていないように見えました。専門家チームは現在、地震の可能性は除外して調査を進めてます」

SEGプラザはテクノロジー産業で大きく成長した人口1,200万人以上の都市、深センの中心部にあり、1F~10Fは電子機器市場、11Fより上は主にオフィススペースとして利用されている。高さは約300m、築20年、屋上にはヘリポートがある。

広東省広州市の米国領事館は19日、リスクを評価する情報が不足しているため、安全が確立されるまでSEGプラザと周辺地域には近づかないよう市民に促す勧告を出した。

環球時報によると、深センの地方自治体は現地時間12時30分頃にSEGプラザ内のスタッフから揺れの報告を受けたという。環球時報は建物内の関係者の避難は14時前に完了したと報じた。

当局者は18日の声明で、「初期調査の結果、ビルの周辺の通りひび割れはなく、ビル本体にも損傷は見られなかった」と述べていた。

オンラインデータベースの高層ビル・都市居住協議会によると、 SEGプラザは中国で104番目、世界で212番目に高いビルだという。深センは中国のテクノロジー産業を牽引する都市のひとつであり、市内にはテンセントやファーウェイの本社がある。

2021年5月19日/中国、広東省深センのSEGプラザ(AP通信/Chinatopix)
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