◎国連薬物犯罪事務所(UNODC)によると、東南アジアでは合成麻薬、特にメタンフェタミンの生産と取引が記録的な水準に達し、大きな脅威となっている。
メタンフェタミンの錠剤(Getty Images)

カンボジア当局が14日、7.3トンの違法薬物とその原料を焼却処分した。

破棄された7.3トンのうち4.1トンはヘロイン、マリファナ、メタンフェタミン、エクスタシー、ケタミンなどの違法薬物。国内各地で押収されたものである。

残り3.2トンは違法薬物の製造に使用される様々な化学薬品やその他原料であった。

国家警察の組織犯罪対策部は声明で、「首都プノンペン郊外の施設で卸売り価格2270万ドル、流通価格7000万ドル相当の薬物を焼き払った」と述べた。

また同部は「これを押収していなければ、数百万人が被害を受けていた可能性がある」と強調した。

国連薬物犯罪事務所(UNODC)によると、東南アジアでは合成麻薬、特にメタンフェタミンの生産と取引が記録的な水準に達し、大きな脅威となっている。

カンボジアにおけるメタンフェタミンの押収量は7年連続で増加し、2023年には1.4トンを超えた。

メタンフェタミン(俗称メス、スピード、チョークなど)はアンフェタミンより依存性が強く、簡単に作ることができるため、アヘンやヘロインに取って代わり、東南アジア・中東・西欧の主要な違法薬物となった。

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