◎容疑者は30日にオークランドの地方裁判所に出廷する予定。
2022年9月15日/韓国、NZの死体遺棄事件に関与したとされる容疑者(Bae Byung-soo/Newsis/AP通信)

ニュージーランド警察は29日、死体遺棄事件に関与したとされる女が韓国からオークランドの空港に到着したと発表した。

韓国警察はNZ当局の要請に基づき、2カ月前にこの女を逮捕した。身元は明らかにされていない。年齢は42歳。

地元メディアによると、容疑者は30日にオークランドの地方裁判所に出廷する予定。

この女の子供とみられる2人の遺体は8月にオークランドで発見された。

遺体はオークランドのある家族がネットオークションで購入したスーツケースに入っていた。2人の年齢は5歳~10歳、死後数年と推定されている。

オークランド警察の広報担当は声明で、「韓国・NZ両政府のサポートに感謝する」と述べている。

韓国政府によると、女は28日遅くにソウル近郊の仁川国際空港でNZ当局に引き渡されたという。また同政府はNZ当局に重要な証拠を提供したとしているが、詳細は明らかにしていない。

韓国政府は声明で、「この事件の真相がNZの法廷で明らかになることを期待する」と述べた。

韓東勲(ハン・ドンフン)法務部長官は今月、ソウル高裁の決定に基づき、女の身柄引き渡しを承認した。

NZ警察は韓国警察が発行した逮捕状について、「2件の殺人に関連するもの」と説明している。

この女は韓国生まれで、NZに移り住み、市民権を得た。韓国の入国管理局によると、女は2018年に帰国した。

韓国警察によると、女がNZ滞在時に届け出ていた住所がスーツケースの保管倉庫に登録されていたことなどから、女が被害者2人の母親である可能性が高いという。

2022年8月11日/ニュージーランド、オークランドの住宅、警察関係者(Dean Purcell/New Zealand Herald)
スポンサーリンク