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▽ハシナ氏は昨年7月に激化した反政府デモを受け退任。8月5日にヘリコプターでインドに逃亡した。
2025年2月5日/バングラデシュ、首都ダッカ、旧ハシナ邸を解体するデモ隊(AP通信)

バングラデシュで5日、ハシナ(Sheikh Hasina Wajed)前首相の演説に抗議するデモ隊が同氏の生家に押し入り、破壊した。

インドに亡命したハシナ氏はこの日、支持者に向けて演説。「暫定政権が暴動を煽り、憲法を破壊して国を占領した」と主張した。

ハシナ氏は昨年7月に激化した反政府デモを受け退任。8月5日にヘリコプターでインドに逃亡した。

その後、ノーベル平和賞受賞者のユヌス(Muhammad Yunus)氏が暫定首相に就任した。

ユヌス暫定政権は人道に対する罪を含め、ハシナ氏を100件以上の罪で告発。このデモによる死者は750人超、負傷者は数千人と報告されている。

首都ダッカにあるハシナ氏の生家には数千人のデモ参加者が押し寄せ、その一部が重機などを使って解体を開始。ハシナ氏はこの家を博物館にしていた。

ハシナ氏の支持者たちは生家に集まって演説を見ようとしたが、反対派の勢いに圧倒され撤退。反対派はハシナ氏がインドに逃れて以来、同氏が所有するいくつかの建物を物色、破壊してきた。

デモ隊は5日、ハシナ氏が演説を強行すればブルドーザーで生家を叩き壊すと脅した。

ハシナ氏が演説を始めると、デモ隊は生家に押し入り、レンガの壁を解体し始めた。

ハシナ氏は演説で、「ブルドーザーで私の家を破壊しても、バングラデシュの民主主義を破壊することはできない」と語った。「彼らは建物を破壊することはできても、歴史を消し去ることはできないのです...」

またハシナ氏は支持者に対し、暫定政権に抗議するよう呼びかけた。

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