オーストラリア政府「台湾有事で部隊派遣するかはその時決める」
米国防総省はオーストラリア政府に対し、米国と中国が台湾を巡って戦争に発展した場合、どのような役割を果たすかを明確にするよう求めたとされる。
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オーストラリアのコンロイ(Pat Conroy)国防産業大臣は13日、事前に紛争地に部隊を派遣することを決定するつもりはないと表明した。
コンロイ氏はABC(オーストラリア放送協会)のインタビューで、「我が国は主権を最優先し、仮定のシナリオについては議論しない」と語った。
米国防総省はオーストラリア政府に対し、米国と中国が台湾を巡って戦争に発展した場合、どのような役割を果たすかを明確にするよう求めたとされる。
コンロイ氏は「我が国の部隊を紛争地に派遣するという決定は、その時の政府が下すものだ。事前にではなく、その時の政府が下す」と語った。
英経済紙フィナンシャル・タイムズは12日、コルビー(Elbridge Colby)米国防次官(政策担当)がオーストラリアと日本の防衛当局者に対して、「台湾有事の際にどのような対応を取るべきか迫っている」と報じた。
コルビー氏はこの報道後、X(旧ツイッター)に声明を投稿。「国防総省はトランプ(Donald Trump)大統領のアメリカ第一政策、すなわち、同盟国に対して、防衛費や集団防衛に関するその他の取り組みの強化を求めるという抑止力の回復策を実施している」と述べていた。
19カ国から3万人の兵士が参加するオーストラリアと米国との合同軍事演習は13日にシドニー港で開幕する。