Getty Images/辞任を発表したクリスティン・ホールゲイトCEO

オーストラリア郵便公社のクリスティン・ホールゲイトCEOは、仕事の報酬として社員4人に20,000豪ドル(147万円)の高級腕時計のプレゼントを承認したことが発覚、辞任した。

ホールゲイトCEOは2017年の就任以来、公的資金の浪費と見なされる行為で批判されてきた。

2018年の高級腕時計プレゼント(カルティエ)は、先月実施された議会の調査で明らかになった。

スコット・モリソン首相はスキャンダルについて、「愕然とした」と語った。

スコット・モリソン首相:
オーストラリア郵便公社はオーストラリアの納税者に代わって資金を管理すべきである。そして、管理は納税者の納得する方法で行うべきだ」

オーストラリア郵便公社は独立した取締役会によって運営されており、所有者は政府である。

11月2日、ホールゲイトCEOは取締役会に辞任を申し出たと発表した。

クリスティン・ホールゲイトCEO:
「オーストラリア郵便公社が顧客への奉仕に集中できないと考え、辞任を決断した」

「従業員の前向きな行動や成果に感謝し、報いる必要があると私は考える」

ホールゲイトCEOは社員のパフォーマンスに対する見返りは必要と主張し、高級腕時計購入を最後まで擁護した。

Getty Images/オーストラリア郵便公社のポスト

ホールゲイトCEOは声明の中で、「社員はオーストラリア郵便公社のための投資、2億2000万豪ドルを確保し、財務実績を劇的に改善させた」と付け加えた。

クリスティン・ホールゲイトCEO:
私は議長の承認を得たうえで、2年前の案件を承認した。しかし、その決断は多くの議論を引き起こした。大変遺憾に思う」

オーストラリア郵便公社は、パンデミックの間も主要な配達サービスとして重要な役割を担ってきた。

ホールゲイトCEOはコロナウイルスが広がり始めて以来、約3億個の荷物を配達し、オーストラリアのオンラインビジネスの80%以上をサポートしたと述べた。

ホールゲイトCEOはオーストラリアのサプリ会社、ブラックモアズで成功を収め、郵便公社に加わった。なお、後任はまだ発表されていない。

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