◎この建物は歴史的建造物に登録されていた。
2023年5月25日/オーストラリア、NSW州シドニー、火災が発生した7階建て建造物(Getty Images/AFP通信)

オーストラリアのメディアによると、最大都市シドニーの中心部にある7階建て建造物の火災に関与したとされる13歳の少年2人が警察に出頭したという。

火災は25日午後に発生し、消防士約100人が消火に当たった。

ニューサウスウェールズ(NSW)州警察は25日遅くの声明で、「10代の若者がこの火災に関与した可能性がある」と述べ、自ら名乗り出るよう求めていた。

この建物は歴史的建造物に登録されていた。

消防によると、この建物には少なくとも15人が寝泊まりしており、そのうち13人の安否を確認したという。オーストラリア放送協会(ABC)は関係者の話しとして、「寝泊まりしていたのはホームレス」と伝えている。

この火災により、周辺住民100人近くが避難を余儀なくされた。NSW州政府は建物周辺を立ち入り禁止区域に指定。最大7日間維持するとしている。

警察は出頭した13歳の少年2人のついて、「捜査に全面的に協力している」と述べた。

この建物は以前、帽子製造メーカーが所有し、この数十年は空き家になっていた。ABCによると、この建物を再利用してホテルにする計画が予定されていたという。

ソーシャルメディアで共有された動画には、建物の最上階付近から炎と黒煙が上がり、外壁の一部が剥がれ落ちるところが映っていた。

消防によると、火災は数時間後に鎮火し、周囲の建物に大きな被害は出なかったという。

この建物はシドニー・セントラル駅の道路を挟んで向かい側にある。火災発生時、建物前の道路が封鎖されたため、駅周辺で渋滞が発生した。

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