◎一部メディアは不法移民の強制送還を求める集団が外国人を襲っていると伝えている。
キルギス、首都ビシュケクの通り(Getty Images)

パキスタン政府は22日、3000人以上の自国民が中央アジア・キルギスから帰国したと明らかにした。

キルギスの首都ビシュケクではこの1週間、パキスタン国籍の学生が暴徒に襲われたり、嫌がらせを受ける事件が相次いでいる。

パキスタン政府は週末から特別便と民間便を使って自国民を帰国させ始めた。22日にはさらに数百人が帰国する見込みであり、その数は深夜までに4000人を超えるとみられる。

首相府の報道官は記者会見で、「ビシュケクの暴力は現在収束しており、キルギス当局と連携してパキスタン人の避難を進めている」と語った。

また報道官は「キルギスの警察当局がパキスタン人を含む外国人を襲撃したとされる集団を追跡している」と明らかにした。

キルギスで生活するパキスタン人は5000~1万人と推定されている。そのほとんどが正規のビザ・パスポートを持つ学生や労働者だ。

報道官は「キルギスで生活するパキスタン人の大半が帰国もしくは一時帰国を望んでいる」と述べた。

キルギスのメディアによると、駐パキスタン大使が外相らと会談し、この問題について協議したという。

一部メディアは不法移民の強制送還を求める集団が外国人を襲っていると伝えている。

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