◎ランキングは安定性、インフラストラクチャー、教育、医療へのアクセスのしやすさなどを基に作成されている。
ニュージーランド/オークランド(Bernd Hildebrandt/Pixabay)

エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)の調査によると、2021年の世界で最も住みやすい都市ランキングの1位に選ばれたのはニュージーランドのオークランドだったという。

ランキングは安定性、インフラストラクチャー、教育、医療へのアクセスのしやすさなどを基に作成されている。

今年はヨーロッパの都市がコロナウイルスの影響でランクを下げ、ニュージーランド、日本、オーストラリアの主要都市がランクを大きく上げた。

3ヵ国は他の主要先進国に比べるとコロナウイルス対策で成功を収め、制限の緩和に成功したと判断された。

一方、ヨーロッパはワクチンの導入で大きく出遅れ、厳しいロックダウンを長期間継続したため、ランクを下げた。

1位はNZのオークランド、2位は日本の大阪、3位はAUSのアデレード、4位はNZの首都ウェリントン、5位は日本の首都東京だった。この3ヵ国以外でTOP10入りした国はスイスのみ。

<2021年住みやすい都市TOP10>
1位:NZ オークランド
2位:日本 大阪
3位:AUS アデレード
4位:NZ ウェリントン
5位:日本 東京
6位:AUS パース
7位:スイス チューリッヒ
8位:スイス ジュネーブ
9位:AUS メルボルン
10位:AUS ブリスベン

大阪/道頓堀の商店街(djedj/Pixabay)

EIUはレポートの中で、「オークランドはコロナの封じ込めと社会活動の維持に成功し、高スコアを獲得した」と述べた。「コロナ対策の成功がランキングに大きく反映されました。オークランドの住民はコロナの影響をほとんど感じていないでしょう」

一方、ヨーロッパの人気観光地を含む主要都市については、「コロナの影響を大きく受け、ランクを下げた」と述べた。

2020年の1位、オーストリアの首都ウィーンは12位にランクを下げた。ウィーンは数年間1位を維持し、AUSのメルボルンと何度も首位争いを演じてきた。

最大の落ち込みを記録した都市はドイツ北部の人気観光地ハンブルグで、2020年の13位から47位までランクを下げた。

EIUはドイツやその他の欧州諸国の大幅なランクダウンについて、「ほとんどの都市で病院の医療体制がひっ迫し、結果、ランキングの医療スコアが低評価になった」と述べた。「世界の主要都市は現在、コロナの影響で非常に生活しにくくなっています。その中でも人気観光地の多いヨーロッパは特に大きな打撃を受けました...」

レポートによると、ランキングの上位は大きく変動したが、下位の動きは少なかったという。

最も住みにくい都市に選ばれたシリアの首都ダマスカスは内戦の影響で荒廃し、医療システムとインフラはほぼ崩壊している。

<2021年住みにくい都市TOP10>
1位:シリア ダマスカス
2位:ナイジェリア ラゴス
3位:PNG ポートモレスビー
4位:バングラデシュ ダッカ
5位:アルジェリア アルジェ
6位:リビア トリポリ
7位:パキスタン カラチ
8位:ジンバブエ ハラレ
9位:カメルーン ドゥアラ
10位:ベネズエラ カラカス

オーストラリア/アデレードの観光地(Wei Zhang/Pixabay)
スポンサーリンク