▽ボエパスは2024年8月にサンパウロ近郊で旅客機が墜落し、乗員乗客62人全員が死亡して以来、経営難に陥っていた。
航空の旅客機(Getty-Images).jpg)
ブラジルの航空会社ボエパスが22日遅く、裁判所に連邦破産法の適用を申請した。負債総額は約2億920万レアル(約52億円)。
ボエパスは2024年8月にサンパウロ近郊で旅客機が墜落し、乗員乗客62人全員が死亡して以来、経営難に陥っていた。
ロイター通信によると、ボエパスは裁判所に提出した資料の中で、業務提携を結んでいた中南米最大の航空会社ラタム(LATAM)航空が大きな影響力を行使する一方、金銭的な義務を果たしていないと非難しているという。
ラタム航空は23日の声明で、財政危機の責任はラタム航空にあるというボエパスの主張を否定。ボエパスとの提携解消の主な動機は24年の事故であるとした。
ボエパスが提出した資料によると、ラタム航空は24年の墜落事故後、ボエパスのATR機4機の運航を停止し、支払いを保留したという。
ボエパスはこう主張している。「ラタムはボエパスの事業運営に大きく干渉してきたにもかかわらず、事故後、契約を一方的に打ち切った...」
ボエパスは2012~17年にかけて破産手続きを行ったことがあり、その間に事業と債務を再編した。